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学校長あいさつGreeting

兵庫鍼灸専門学校 校長
神戸大学名誉教授
医学博士
伊東 宏

兵庫鍼灸専門学校へ入学する(しようと思う)方々へ

 世間一般では西洋医学の存在が大きく、東洋医学は蔭が薄い様に思われていますが、東洋医学には西洋医学にはない魅力的な領域が沢山あります。例えば痛み(疾痛)は本人しか分からない感覚で、治療者は患者様の訴えを聴いて判断します。西洋医学では色々な検査や画像検索をして、痛みの種類や強さ、部位や原因を類推し、鎮痛薬の投与や痛み止めの注射ときには手術等を行いますが、治癒しない例も多いのです。東洋医学では患者様を全人的に診療し、“つぼ”に針を刺して疾痛を治療します。“つぼ”は全身361ヶ所に存在し、鍼灸治療ではどの“つぼ”をどのように活性化させるかが治療の最重要点で、鍼灸師にとって腕の見せ所となります。西洋医学では治らなかった慢性疾痛が、鍼灸治療によって霧消したと云う例が後を断ちません。また、日本におけるうつ病患者数は増加するばかりで、今では米国に次ぐ世界第2位の高発病国となっており、うつ病は日本における4大疾患の一つになっています。西洋医学におけるうつ病治療の主体は薬剤治療ですが、薬剤価格が高価であることや多剤服用・副作用等があり弊害が懸念されます。一方、鍼灸によるうつ病治療は副作用が無く、費用も安価で治療効果があります。この様に鍼灸医療はこれから見直され益々高い評価を受ける医療領域です。兵庫鍼灸専門学校講師・医学博士 西田晧一先生は循環器内科医師で、東洋医学とくに鍼灸医療に関しては日本第一のオーソリティーとして広く知られています。本学の学生達は西田晧一先生から講義・実技を直接指導される恩恵に浴する幸運に恵まれることになります。

 私ども兵庫鍼灸専門学校教職員は、新入学生諸君を満面の笑顔で喜んで迎え入れます。新入学生の皆様は、それぞれ沢山の“種(たね)”を持っています。その種の中から一番良い種を選んで、兵庫鍼灸専門学校と云う“畑”に蒔いて下さい。私ども教職員全員が水をやり陽に当て肥料を送り込んで、卒業時には大輪の花を咲かせて、将来の豊穣な果実の稔りを約束します。学校での勉強には予習・復習の努力が必要ですが、持続こそが力の源泉となります。努力無しには何事も上達しません。勉強後に感ずる達成感・幸福感は人生で得難いものです。

 本学教員・講師陣は優しくて優れた方達ばかりですが、現状に甘んじる事無く学生達と共に邁進して下さい。How to(どのように)と云う手段を教えるだけでなく、Why(なぜ)と云うことを教えてやって下さい。教員には一般的・共通領域・実技を教える人達と、さらに深い専門領域に熟達した教員に分かれます。両者はいがみ合う事無く、互いに尊敬し助け合って「学生を立派に育てる」と云う共通目的に邁進しなければなりません。

 人生の目的は、人それぞれが「心から幸福になる」ことです。鍼灸師は、ただ治療するのではなくて、治療後の患者様の幸福を考え奉仕を続ける意欲と覚悟、即ち

“全人的治療”が重要です。金銭や学歴、職業等差別感に立脚した相対的な幸福を求めるのではなく、患者様への治療による奉仕の先に輝く、絶対的な幸福、安定した心の悦びが得られることを目指して頂きたいと念願しております。

 

 熱き魂魄(たましい)へ輝け

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